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「就活応援の無料タクシーチケット配布しております!」

東京のビッグサイトで開催された就活生向け合同就職セミナーの会場入口で、黄色い衣装を身にまとった東京ハイヤー・タクシー協会のスタッフが、訪れる就活生にチケットを渡していました。

配っていたのは、同協会が就職活動中の大学生向けに作成したタクシーの初乗り運賃(730円相当)が無料になるチケット。同協会に所属する約3万台のタクシーで利用でき、初乗り以上の距離を走った場合は残りの差額分を自己負担すればいい。会社訪問や面接などに向かう際など、就職活動での利用を想定しています。

同協会ではこのチケットを、東京ビッグサイトや立川で開催される「リクナビ2017LIVE」会場で配布。今回、1万枚の無料チケットを作成、最後の1枚がなくなるまで積極的に配りたいという。同協会の藤原廣彦副会長は「配る機会を作らないと受け取ってもらえない。そして無料チケットを使ってくれる人が多ければ多いほどいい」と語る。

就活生応援のためとはいえ、かなりの大判振る舞い。もちろん、これにはタクシー業界の深謀遠慮がある。それは、若者の深刻なタクシー離れへの対策です。

「タクシーに乗ったことない!」

 大手タクシー会社の数社では、数年前から人材不足を補うために新卒のドライバー採用を始めている。入社した新入社員に対して調査をしたところ、これまでタクシーに乗った経験がないという人がほとんどだったという。

この状況は数字にも顕著に表われている。同協会では、タクシー利用者を対象にしたアンケートを実施しているが、回答者の年齢分布を見ると20歳代からの回答はわずかに6.2%。日本の人口に占める20歳代の人口比率(1割程度)と比較しても、低い数値です。

大学生は収入が少なくタクシーに乗る機会もあまりないかもしれないが、20代の若年層があまりにも乗っていない現状に、タクシー業界では相当な危機感を抱いています。

そこで、タクシーに乗るきっかけ作りとして始めたのが、今回の「就職応援タクシー」のキャンペーン。「大学生ら若い人たちはタクシーに対する抵抗感がある。実際に乗ってもらって、良さを知ってもらえれば」と、藤原副会長は無料チケットに期待を寄せる。

取り組みや配布場所は?

実はこの取り組みは今年で2年目。1年目は、採用選考解禁日の8月1日から「タクシーの日」にあたる8月5日までの5日間、東京駅などのタクシー乗り場で無料チケットを配布した。今年は、より多くの人に配布できるように、リクルート側の協力を得て就職合同セミナー会場で配布。さらにチケットの使用有効期間も、昨年の2カ月間から6カ月間に拡大した。ちなみに費用はすべて同協会が負担するという。

こうした対策を打ち出し若年層にタクシー乗車のメリットを伝え、新たな顧客としての取り込みを狙っていく。利用減少の傾向にある若者にタクシーは認知されるのか。就活生向け無料券キャンペーンには、タクシー業界の将来がかかっています。

若者のタクシー離れストップのきっかけになれば良いですね。

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